Live Report
【ライブレポート】Shibuya LOVEZ OPENING SERIES「Lantis DAYZ」DAY.1レポート|声優アーティストたちが熱いステージを展開

2026年7月18日(土)、19日(日)、東京・Shibuya LOVEZにて、Lantisレーベルの所属アーティストによる音楽イベント・“Shibuya LOVEZ OPENING SERIES「Lantis DAYZ」”が2日間にわたって開催された。
今年オープンした渋谷のあらたな興行施設となるShibuya LOVEZは、6月のこけら落とし以降“OPENING SERIES”として数々の単独ライブやフェスが開催されている。その熱気あふれる“開幕戦”のなかで、“Lantis DAYZ”ではアニソンシーンで数々の名曲・名盤を生み出してきたレーベル・Lantisに所属するアーティストが数々登場するステージが展開されていった。ここではまさに“アツい2DAYZ”の模様から、男性アーティスト中心のDAY.1をレポートしよう。
■寺島拓篤
開演時刻を迎え、会場が暗転し、同時にフロアから一挙に歓声があがる。その熱を煽るように会場にはロッキンなBGMが流れた。同時にステージ後方のLEDモニターにオープニングVTRが映し出されたのちにステージに現れたのは、この日のトップバッターである寺島拓篤だ。
ステージ中央に立った寺島が天高くピースサインを掲げ、一瞬息を呑むような静寂が訪れ、すぐさま“まだ誰も知らない想像(フィクション)を超えていく”と、「Nameless Story」の最初のフレーズを、真っ直ぐ通るキリリとした歌声を響かせた。そしてバンドが加わりと寺島が「Lantis DAYZ開幕!」と堂々宣言。ステージ後方のモニターにはこの曲がオープニング主題歌となったTVアニメ『転生したらスライムだった件』のオープニング映像が映し出され、客席は一気に青いペンライトで包まれる。あらたな会場で行われるLantisのレーベルイベント、その幕開けに相応しい光景だ。

力強いパフォーマンスを見せたあとのMCでは、「Lantis DAYZですよ。Lantisの毎日がここまで繋がったんですよ。僕が初めてLantisを意識したのは……」と息つく間もなく喋り続ける。興奮して2001年にWOWOWで放送されたアニメ『ジーンシャフト』について熱く語った末に、「俺がLantis!」という力技のロジックを展開しつつ、続いての楽曲へ。自身が主人公・城田真昼を演じたTVアニメ『SERVAMP-サーヴァンプ-』から、「sunlight avenue」で夏っぽい爽やかなサウンドを響かせる。ここでも寺島は会場の左右へと動いて、ステージと距離の近い客席に向けてパフォーマンスしてみせた。
そこからギターのフィードバックのなかで「明日天気になぁれ」の軽快なリズムに乗せて飛び跳ねながら歌唱を聴かせる。オープニングにふさわしく熱い、同時にカラッと清涼感のあるステージを駆け抜けた。
■寺島拓篤&森久保祥太郎
自身のパフォーマンスを終えて「これからもこのShibuya LOVEZを愛してください!」と言ったのちにステージを去るかと思いきや、ここから早速コラボステージへ突入。
気になるお相手は、森久保祥太郎。ウルトラマンタロウの声を担当した森久保と、その息子であるウルトラマンタイガの声を担当した寺島という、いわゆる親子共演であることが語られると、このふたりで披露するのはもちろん『ウルトラマンタイガ』オープニングテーマである「Buddy, steady, go!」だ。アッパーなロックサウンドに乗せてふたりの声が気持ちよく重なり、そしてハモリを聴かせる。まさに親子の息ぴったりと言わんばかりのバディ感を見せたスペシャルなステージとなった。

■畠中 祐
コラボでステージを盛り上がったあとは、畠中 祐が登場。
冒頭を飾ったのは『ウルトラマンZ』後期エンディング主題歌「Promise for the future」と、ここでウルトラマン繋ぎという憎い演出だ。ダンサブルな4つ打ちサウンドに畠中の凛々しく色気のあるハスキーボイスがかっこいい。全身を使って振り絞るような歌声を響かせたあとは、ミステリアスなストリングスとTVアニメ『憂国のモリアーティ』の映像とともに「TWISTED HEARTS」を披露、ここでもソウルフルな歌唱を聴かせる。

そんな熱量の高いパフォーマンスのあとは、「僕は、みんなと会えて、うれしいです!今なぜか、左足が攣りそうになりました!」と一気に脱力したMCを届ける。
一方で来年がアーティスト活動10周年を迎えるということで、感謝の気持ちを込めてと告げて最後の曲「HISTORY」へ続く。優しいサウンドのなかで低域を含む畠中の歌声とともに、祝福感あふれるムードが会場を包み込んだ。最後は客席とともに大きく手を振りながら歌ってエンディング。キャリアに裏打ちされたさすがの歌声とステージングが見られたステージとなった。
■古川 慎

続いての古川 慎のステージは、TVアニメ『啄木鳥探偵處』オープニング主題歌「本日モ誠ニ晴天也」のジャジーなイントロとともにスタイリッシュに幕を開ける。クールなサウンドに対してステージを縦横無尽に動きながら熱を帯びた歌唱を聴かせ、一気に会場を自身の世界観に引き込んでいく。熱っぽいけど軽やかな雰囲気のままMCではこの日のラインナップを語りながら、「自分は全力で行くことにしました!」と以降の期待を煽る。
続く「そこに有る灯り」では、軽妙な雰囲気から一転して、どしっとしたボトムの効いたバンドに調和するように優しい低音を聴かせる。そこから今度はソリッドなギターが鳴り響くと、「わかる人は声出せ!」と叫んで「Catch Me If You Can」へ。シャープなロックンロールに荒々しい歌唱という、また異なる声の魅力を響かせ、あっという間のステージを終えた。
■仲村宗悟
古川のロッキンなパフォーマンスの余韻のなか、テレキャスターを持って登場した仲村宗悟のステージは、小気味良いギターのストロークが印象的な「imitation」でスタート。自身もギターをかき鳴らし、同時に彼らしいファンキーで熱っぽいボーカルを聴かせていく。
MCではこの日を楽しみにしていたと語りつつ、ラインナップのなかに『アイドルマスター SideM』がいることに「あまりよく知らないんですけど、意外といい方たちでした」とおどけてみせたあとは、「僕の愛情を受け取ってください」と言って次の曲「WINNER」へ。同曲がエンディング主題歌となったTVアニメ『ブルーロック』の映像が流れるなか、ゆったりとしながらソウルフルな歌唱を聴かせる。
リラックスした雰囲気で観客とシンガロングを楽しんだあとは、「仲村宗悟37歳、これから踊ります!」と言ってニューシングル「ハンドメイド」へ突入。サビでは軽快なダンスを見せながらポップなサウンドとともにキラキラとしたパフォーマンスを見せる。さまざまなサウンドを乗りこなすこれぞ仲村宗悟といったステージとなった。

■仲村宗悟×畠中 祐×古川 慎×広瀬裕也
仲村が自身のパフォーマンスを終えてステージを去る、かと思いきや「僕は帰りません!」と言って、ここからはふたたびコラボコーナーへと突入。
先ほどまで会場を熱くさせた畠中、古川が合流すると、この3人の並びを知る観客からは歓声があがる。そう、2024年に開催された対バンイベント・Lantis MENS GIG “A・C・E”の3人だ。この組み合わせでコラボされる曲といえばもちろん、“A・C・E”のテーマソングである「Never-ending」。ハッピーなロックサウンドに三者三様の魅力あふれる声が響く。
そして1コーラス歌い終えたところで、そのステージ後方から広瀬裕也が登場。A・C・Eの3人にあらたなLantis MENSとなった広瀬の声が加わる。レーベルの現在、そして未来が綴られたような、まさに“Lantis DAYZ”を象徴するような瞬間が見られた。

■広瀬裕也
A・C・Eとのコラボを経て、先輩3人を見送ったあとは、いよいよ広瀬のソロステージが開幕。
ひとり残り、「ああ〜、ひとり寂しいよ〜」と切ない声をあげていたが、一度水を飲んだあとは「わたくし広瀬裕也は、7月8日アーティストデビューしました!」と堂々とした表情で改めての報告。そのあと披露されたのはその1stアルバムとなる『Focus』から「Velvet Parade」。ファンキーなR&Bサウンドに乗せてシルキーな歌声を聴かせるとともに、ダンスでもまた存在感を見せる。特に中盤で披露したダンスは見事で、バンドの演奏とともにヒートアップしていくさまはスタイリッシュでありながらライブらしい生々しさが見られた。

続く「Primal Dance」でもジャジーなアプローチにラップもすんなり決めていく。「今回のアーティスト活動では普段の自分とは違う、かっこいい……というのは自分で言うのも恥ずかしいんですけど」と謙遜していたが、自身が目指す“かっこいい”はデビューから10日後にしてひとつ達成できたに違いない。最後はポップなサウンドが印象的な「五つ目の季節」を披露。ファルセットも含めた綺麗な歌声を聴かせ、あらたな才能がLantisに加わったと感じさせるステージを締め括った。
■森久保祥太郎
ニューカマーによるフレッシュなステージのあとは、Lantisの先輩が熱くステージを揺らす。序盤での寺島とのコラボステージを経て森久保祥太郎のソロステージだ。
長らくこのレーベルで轟音を鳴らし続けてきた彼が最初に持ってきたのは、「FIRE」のタイトル通り火を吹くようなヘヴィなギターサウンドだ。どすんと重たい、グルーヴィーなバンドサウンドに乗せて、これぞ森久保祥太郎!という強く、そしてコシのあるボーカルが耳に飛び込んでくる。「音楽をやる者にとって、音楽を楽しむ者にとって最高の遊び場がここ渋谷に誕生、LOVEZありがとう!」というかっこよすぎるパンチラインを聞かせつつステージと距離の近い客席との対話を楽しんでいた。

後輩たちのパフォーマンスにも触れつつ「負けてらんねえ!」と力強く発して「Breathing」へ。MCで「一段温度を上げる」と森久保が宣言した通り、ヘヴィなデジロックサウンドに観客もさらにボルテージを上げて歓声を送る。曲が終わったあとのMCでも「上がった?」と問いかける。そして最後には、「まだ見ぬ自分に会いに行きたい人」へ送るブルージーな「I’m Nobody」を披露し、熱いステージを終えた。
■『アイドルマスター SideM』W、Café Parade
“Lantis DAYZ” DAY.1もいよいよ終盤戦。
会場がしばし暗転したのち、軽快なシンセフレーズが流れ始めると、『アイドルマスター SideM』の双子ユニット・Wがステージ後方から勢いよく登場。菊池勇成(蒼井悠介役)と山谷祥生(蒼井享介役)のふたりが手にしたサッカーボールを客席に蹴り上げてKick Off。「VICTORY BELIEVER」の小気味良いポップなサウンドに乗せてアクティブなパフォーマンスを見せる。さすが双子といわばかりに終始隣り合いながら息のあった振り付けも相まって、ふたりのステージを華やかにさせる。最後は肩を組んでVサインを決め、颯爽とShibuya LOVEZのピッチを駆け抜けていった。

続いて登場したのは、カフェのスタッフによって結成されたアイドルユニット・Café Parade。狩野 翔(神谷幸広役)、天﨑滉平(東雲荘一郎役)、古川 慎(アスラン=ベルゼビュートⅡ世役)、児玉卓也(卯月巻緒役)、小林大紀(水嶋 咲役)という5人が「Café Parade!」のスウィンギンなサウンドとともにエレガントなステージングを見せる。またアイドル同様に歌声もそれぞれ個性的な5人だけに、それが合わさることで生まれる独特のハーモニーも心地よく、終始耳と目がうっとりするようなパフォーマンスとなった。エンディングではWのふたりも加わって7人で客席にお辞儀をしてエンディングを迎えた。

ステージ上にはWとCafé Paradeが揃って賑やかなトークが展開されたのち、山谷が「次が最後の曲になるんですが、その前に仲間がいますので」と言って仲村宗悟(天道 輝役)と寺島拓篤(天ヶ瀬冬馬役)を呼び込む。ここでの歓声がすさまじく、また同時にステージ上に315プロダクションのアイドルが9人揃った光景も圧巻。そんななか披露されたのが「Beyond The Dream」だ。アイドルのキラキラがShibuya LOVEZのステージに集約されたその光景はこの日のハイライトのひとつだろう。会場の高い天井まで突き抜けんばかりの歓声のなか、『アイドルマスター SideM』のステージは幕を閉じた。

■緒方恵美
数々のアーティストの歌とパフォーマンス、そして声に魅了され続けてきた“Lantis DAYZ”DAY.1もいよいよトリを迎えた。バンドとともにステージに現れたのは、レーベル初期からLantisを支え続けてきた声優・緒方恵美だ。ステージ後方のモニターに大きく“Last Artist”、そして緒方の名前が映し出されると、大きな歓声が会場に響き渡る。
そして始まったのはPSPソフト『ダンガンロンパ』EDテーマとなる「再生-rebuild-」。エネルギッシュなロックサウンドが鳴り響くなか、マイクを握った緒方恵美の第一声が会場を圧倒する。その歌声ひとつで会場の雰囲気を一気に変え、フロアを掌握した。力強く響く低音から、天に向かって抜けていくような高音、そしてエンディングでのシャウトまですべてが圧倒的スケールで、ステージの中央で立つ姿も相まって、この日の出演者たちが口々に「レジェンド」と言うのも頷ける存在感だ。
そこからMCに入ると、「こんばんは!Lantis最年長緒方恵美です!」と挨拶。
「私の前のキラキラ軍団が」と『アイドルマスター SideM』のことを話す表情は、先ほどまでの鬼気迫るものから一転して柔らかな笑顔だった。その後、自身が出演したアニメ作品の音楽をカバーする『アニメグ。』というプロジェクトにいて語り始める。そこから次の曲は『アニメグ。』からと告げると、客席は何を歌うのかざわざわとし始める。緒方が「知っている方は一緒に歌ってください。『残酷な天使のテーゼ』と告げると、耳をつんざく、とはまさにこのことだと言わんばかりの大歓声が響き渡った。言わずと知れたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌である。オリジナルとはまた違う、しかしオリジナルと作品へのリスペクトが詰まった緒方の歌唱は絶品で、中盤のスキャットも素晴らしい。そして次の瞬間、ステージに背を向けた緒方が「僕は、エヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです!」とシャウトする。まさかの名シーン再現に会場はふたたび大歓声に包まれた。そして最後にはサビを観客が大合唱して、あまりに特別な瞬間は幕を閉じた。
そして最後には昨年リリースされたロッキンな「セレンディピティ」をプレイして、緒方ひとりのステージを終えた。

そしてトリを終えた緒方が、この日の出演者を呼び込むと、最後には緒方の楽曲である「Try Out, Go On!」を全員で歌う。観客もステージ上の出演者と一緒になって“Ole!”“Alright!”“Keep Me!”の大合唱。緒方が提唱するエール・ロックの真髄である、誰かの背中を押すような優しくも力強い言葉とメロディがShibuya LOVEZに響き渡るなか、ピースフルな雰囲気でこの日は終演を迎えた。
出演者がステージ上に横一列で並ぶなか、観客の名残惜しい声に緒方が「さよならは次会うためのおまじない」と、とある作品からの引用をしていたが、この素晴らしいアーティストと音楽をこのステージでまた会える“次”を願わずにいられない、そんな一夜となった。


ライター:澄川龍一
カメラマン:草刈雅之&能美潤一郎
セットリスト・セトリプレイリストはこちら
■Lantis DAYZ アーカイブ配信中!
・アーカイブ期間
DAY.1 2026年7月19日(日)10:00~7月26日(日)23:59
DAY.2 2026年7月20日(月)10:00~7月27日(月)23:59
・販売期間
DAY.1 2026年6月19日(金)18:00~7月26日(日)21:00
DAY.2 2026年6月19日(金)18:00~7月27日(月)21:00
・有料配信 チケット料金
1公演視聴券:4,500円(税込)
<Streaming+>
URL:https://eplus.jp/lantis_dayz_ol/
▼詳細はこちら
https://www.lantis.jp/dayz/index.html
■DAY.2レポートはこちら
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