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【コラム】音感れもねゐど 奏音の音楽観|第3回:音感れもねゐど自己紹介~音感れもねゐどって何者?~

一聴するとトリッキーでありながら、聴き込むほどに耳へと馴染み心地よく溶けていく音楽性が特徴のユニット、音感れもねゐど(オンカンレモネイド)。
 
2026年7月に、バンダイナムコミュージックライブ内の音楽レーベル・Lantisより、TVアニメ『捨てられ聖女の異世界ごはん旅 隠れスキルでキャンピングカーを召喚しました』のエンディング主題歌「Holy Sweet Home」でメジャーデビュー。その後も8月に「白煙」、9月に「Silent Gallery」をリリースするなど、精力的に活動を展開しています。
 
PYLON PORTでは、音感れもねゐどの多面的な楽曲の世界観がどのように生み出されているのかを紐解くべく、音感れもねゐどの作曲を手掛ける奏音さんご本人のコラム連載を実施。
第1回と第2回では、デビュー曲「Holy Sweet Home」を徹底解説いただきました。
 
第3回となる今回は、“音感れもねゐど”そのものにフォーカス。音感れもねゐどというユニットの内側を紐解きます。
ユニット結成の経緯から、アーティスト名に込められた意味、3人それぞれの音楽性、そして目指す音楽のかたちまで、コンポーザー・奏音さんの言葉を通して、音感れもねゐどの輪郭を浮かび上がらせます。

音感れもねゐど 奏音プロフィール

奏音(かなと)

桐朋学園大学・パーカッション専攻。
あらゆるジャンルを自在に融合させる卓越したセンスを兼ね備え、バンドの心臓部(音楽的要)を担う。としてその存在感を放つ。人気音楽ゲーム『DEEMO II』への楽曲収録をはじめ、独特のコード感が生み出す唯一無二の世界観は多方面から注目。
 
・音感れもねゐど Lit.link:https://lit.link/onkan_lemonade
・音感れもねゐど X:https://x.com/onkan_lemonade
 
・奏音 X:https://x.com/knt_perc_

第3回:音感れもねゐど自己紹介~音感れもねゐどって何者?~

こんにちは。音感れもねゐどの奏音と申します。
前回は「Holy Sweet Home」の楽曲解説を2回にわたってお届けいたしました。
またどこかで楽曲解説の記事をお届けしたいとも思いつつ、今回は音感れもねゐどについての自己紹介をしたいなと思います。

音感れもねゐどの結成経緯

私は桐朋学園大学という音楽大学を卒業していて、メンバーのなのはなもここの同級生です。
各音楽大学にそれぞれ特色がありますが、桐朋はやや保守的といいますか、ポピュラー音楽まで幅広く受け入れるというよりは、伝統的なクラシック音楽の教育に特化している音楽大学といえます。(ジャズ科やポップス科などが存在しない代わりに、クラシック教育の評価はかなり高い)

大学時代はパーカッション専攻で、(ドラムをやっていたわけではなく...)オーケストラの打楽器を中心に勉強していました。
と同時に、作曲やピアノなども履修していて、卒業後の仕事に活きています。音楽理論やソルフェージュも、桐朋の高いレベルの教育のおかげで身についたと感じています。

しかし心の内には、クラシック音楽のみならずポップス音楽を制作したい願望が常にありました。しかし、先述した通り校風がかなりクラシック寄りですからバンドを立ち上げるようなメンバーを探すことは難しく、卒業して数年が経過してしまいました。

そんななか、なのはなから連絡をいただきます。
彼女は正直、大学時代すごく仲が良くて遊んだりするお友達!!というわけではなかったのですが、授業が被ることもあり、交流がありました。
なのはなが既に他のバンドに参加をしていて、アドバイスが欲しいということで、作曲とコードなどの理論を教えにいきました。
その時に、「私、本当はポップスでバンドとか、やってみたかったんだよねぇ...」と呟いたところ、なのはなが「幼馴染で歌上手くてバンドやりたそうな友達がいるから、一緒にやろう!」と賛同してくれて、更にshikaroを繋げてくれて、結成に繋がりました。

アーティスト名の由来、なぜ3人グループなのか

アーティスト名にものすごく深い意味がある…わけではないので気まずくはあるのですが…
奏音となのはなは絶対音感、shikaroは相対音感を持っていました。
どこかに「うちらは音楽的にレベルが高い音楽を作りたい」という思いがありまして、音楽がよく出来そうな(笑)音感というワードを入れました。

また本来結びつかない2つのワードを組み合わせることによって独自性が生まれるパターンというのは多いですから、本来音感とは関係ない、キャッチーさもあるワードを模索していました。
悩みながら3人で歩いていたところにあった自販機のなかで、好きな飲み物が一致し(レモネード)、この名前になりました。

れもね”ゐ”どである理由は、かわいいから&個性を出すためです。この表記はずっと悩んでいて、一度「れもねーど」にした後、バンダイナムコミュージックライブ所属時に「れもねゐど」に結局戻しました。

▼音感れもねーど時代
https://eggs.mu/artist/onkan__lemonade

ところで、3ピースバンドと言えば、ふつうは「ギターボーカル、ベース、ドラム」という編成でしょう。
「ボーカル、キーボード、ドラム(今はMVで指揮したりしていますが、奏音はドラムとして始動している)」という編成の3ピースというのは、私が知る限りは前例ないのでは、と思います。
私はここに、「クラシックで音楽大学を卒業した」名残が詰まっているな、と感じています。
通常のバンドですと、ギターがサウンドの要で、キーボードは上メロなどの飾りつけをするような局面が多いかと思います。しかし、なのはなはソロでピアノを猛勉強してきた方ですので、バンドでもソロと同等レベルで弾いてもらえたらカッコいいなと思いまして(鬼でごめん)、敢えてギターレスの特殊な編成で組みました。
 
shikaroにもいつも難しいメロディーを渡してしまいますが(本当にすみません)、透き通る歌声と、彼女が読書して培った作詞の語彙力も好きで、なんというか、他にメンバーを足すことも検討はしてみたものの、このまま3人で突き進んでいった方がいい音楽ができるだろうな、と思ったのです。

3人の音楽性について

では、一緒に音楽を作るにあたって、メンバーの音楽的趣向が一致していたかと言われると…正直全くそうではないと思います。(笑)
一緒に音楽やっているとはとても思えないほど違うので、逆に面白いなと、常々思っています。
 
メンバーの二人にも改めて好きなアーティストを伺いました。(敬称略)

なのはな

彼女は洋楽が大好きですね…!お父さまの影響も大きいみたいです。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ディアンジェロ、ブルーノ・マーズなど。

なのはな X:
https://x.com/nanohana210

shikaro

かなりパンクなども好きな印象があります。MAN WITH A MISSION、マキシマム ザ ホルモンなど。
ただ、日食なつこ、ヨルシカなども挙げていて、ここら辺は通ずるものもあるかもしれません。

shikaro X:
https://x.com/shikaro20


私は、バンドをやりたいといいつつも実際に聴いていた曲はアニソンやアイドルソングなどが多かったように感じます。
(次回の記事で私個人の紹介をするのでまた詳しく語ります!)

もちろん二人からも、音感れもねゐどにこんな曲が欲しい...などの意見もいただきつつも、私が作ったものの方向に賛同してくれてついてきてくれる側面がどうしても大きいので、感謝しています。
今回は難しくしてしまった...次回は気を付けなければ...と思いながら毎回試練のような譜面を毎回渡してしまいすみません。

音感れもねゐどの目指す音楽像

音大出身のアーティストは参考にすることが多いです。

音大出身らしさのある緻密な音楽性とキャッチーさがうまく融合しているパスピエ
ジャズのエッセンスも取り入れてグルーヴが心地いいモノンクル、CRCK/LCKS

などは高校時代からよく聴いています。
 
どれも、そのアーティストにしか出せない芸術性を探究しつつも、聴衆を置いてけぼりにしない工夫がされているバンドですので、私もそうなりたいなと思っています。
私個人のみですと、前者(アーティストにしか出せない芸術性を探究)に寄りすぎて聴衆を置いてしまう可能性もありますから、チーム一丸になり楽曲を制作できたら良いですね。 

音感れもねゐどらしさ、とは、、、?

音感れもねゐどをスタートさせてから、取り敢えず色んなテイストの曲を作ろうとしましたが、考えすぎてしまい、おんれも(=音感れもねゐど)らしい曲ってなんだろう?と最近まで迷ってしまっていました。
 
しかし、メンバーの言葉に救われました。
「奏音がつくる曲って既に世界観ができてるから、あまり考えすぎずに思うままに作るのが1番だと思うよ」と。
 
確かに、今まで編曲などをして友人に「奏音っぽいアレンジだね」と言われることはありましたが、作曲面でメンバーにそう言ってくれるのは嬉しくもあり、救われました。
というのは、それまでコード進行については一定の手癖がある事を自覚していましたが、メロディーについてはあまり自信を自分では持っていなかったからです。
 
これからは主に得意を伸ばす方向で楽曲を作りつつ、「奏音らしい曲の世界観」が広まれるように頑張り続けようと思いました。
これは、ただ好き勝手に曲を作ることではなく、世界観を出すために、自分にしかこだわれない点で手を抜かない、といった意味が込められています。
 
Kawaii Future Bassの提唱者である友人のSnail's House氏に、
「(楽曲制作において)誰も気づかないような所を凝る事が大事」
と言われてから、このことを肝に銘じるようにしています。

「奏音の音楽観」第1回はこちら

「奏音の音楽観」第2回はこちら

■音感れもねゐど Profile

音感れもねゐど

一聴、違和感。二聴、快感。
音大時代の同級生と、その幼馴染によって結成された音楽ユニット。
クラシックピアノを軸に、ジャズ、フュージョン、ロックといった多彩なジャンルを大胆に融合させた独自のサウンドを展開する。一聴するとトリッキーでありながら、聴き込むほどに耳へと馴染み、心地よく溶けていく音楽性が特徴。

写真左から、
Piano:なのはな
Vocal:shikaro
Compose,Conduct:奏音

■最新リリース情報

Silent Gallery

作詞:shikaro・熊谷和海
作曲:奏音
編曲:奏音

Silent Gallery スタジオライブMV

■HP・SNS

・音感れもねゐど Lit.link:https://lit.link/onkan_lemonade
・音感れもねゐど X:https://x.com/onkan_lemonade

・奏音 X:https://x.com/knt_perc_