Live Report
【ライブレポート】バンダイナムコミュージックライブ主催イベント「BEYOND SCENE 2026」が福岡公演を皮切りにスタート!ジャンルを超越した気鋭のアーティストたちが一堂に会した熱い一夜

福岡が博多どんたく港まつりで賑わう5月3日(日・祝)、Zepp Fukuokaにて、バンダイナムコミュージックライブ主催のライブイベント「BEYOND SCENE 2026 in Fukuoka supported by 『あにぺろ』」が開催された。
「BEYOND SCENE 2026」はジャンルやシーンの垣根を越えたアーティストが集結するライブシリーズで、福岡の他、札幌、名古屋にて開催される。
このZepp Fukuoka公演がまさに「BEYOND SCENE 2026」の皮切りとなる公演。未知数の可能性をはらんだ夜をフロアは待ちわびていた。
開演5分前。FM福岡「あにぺろ」よりパーソナリティを務める愛智望美アナウンサーが登場。
出演アーティストの紹介をしながらフロアをあたためる。「ひとつのイベントでたくさんのアーティストの音楽を一度に浴びることができるのはなかなかない機会」「お目当てのアーティスト以外のライブを生で初めて見ること、その魅力を知ること、応援することのきっかけの場になってくれたら」とコメントした。
開演時間を過ぎるころ、本公演のオープニングアクトを務めるNEOPANDAが登場。
NEOPANDAは福岡県在住のコンポーザー・神野メイと楽曲ごとに異なるボーカルが加わる『【聴く少女漫画】をコンセプトにピュアを届ける』ユニットプロジェクト。NEOPANDAにとって初めてのライブとなった本公演は、2025年11月にリリースした楽曲『キミイロシナプス』でボーカルをつとめたシンガーソングライター・RionNakamaeとともにステージに臨んだ。
1曲目の『キミイロシナプス feat. RionNakamae』では冒頭部分をアカペラで歌唱、持ち前の歌唱力をこれでもかと魅せつける。3曲目『幽霊少女 feat. 縹 白』はこの日0:00にリリースされたばかりの新曲。スピーカーから流れる縹 白のボーカルとステージに立つRionNakamaeとの掛け合いもあるなど、NEOPANDAの独特な体制を存分に生かしたステージとなった。神野メイはDJとして参加。リリースされている音源では聴くことができないこの日限りの前奏部分、間奏部分を丁寧に作りこみ、アドリブでかけるエフェクトでは空間を自由自在に操っている。
MCはほぼゼロ。とにかく歌と音とを詰め込んだ15分。初めてのステージを見事に完走した。

本編のトップバッターを飾ったのはH△G。活躍の幅を海外にも広げ始めているクリエイターユニットだ。
爽やかなブルーとホワイトを基調とした衣装に身を包んだボーカル・Chihoとギター・Yutaの2人が、フロアからの拍手に迎えられながら登場、1曲目『瞬きもせずに』からスタート。Chihoの透明感もありながら芯のある歌声はあっという間にその世界にフロアを惹きこんでいく。
続けて1曲披露するとショートMCに突入。福岡でのライブが初、さらに2人にとっては福岡にくることまでも初であることを告白するが、Yutaは「初めての福岡なのに20時の飛行機で帰らないといけない」と心境を吐露、タイトなスケジュールの中でもステージを存分に楽しむと意気込んだ。
そしてChihoがオープニングアクトを務めたNEOPANDAから神野を呼び込むと、8月にNEOPANDAからリリースする楽曲にChihoの参加が決定したことを告知。
神野が「NEOPANDAとして初のサマーソング、夏を表現するならChihoさんしかいない」とオファーしたといい、Chihoは「NEOPANDAの夏をもらっちゃっていいんですか!」と笑顔で返答、そのまま3曲目『アイラブユーは青いままで feat. Chiho(H△G)』をどこよりも早く初披露。
神野を送り出すと、 NHK「みんなのうた」に書き下ろした楽曲『こだまでしょうか』で雰囲気を一変、やさしくたおやかなChihoのあたたかい歌声にフロアが包まれていく。
「最後はこの静寂を切り裂く勢いで皆さんと楽しんで終わりたい」とChihoがフロアを煽ると「また福岡来ます!その時はまた会いに来てください!」とYutaがラブコールを放つ。
H△Gのステージを締め括ったのは『青春のシルエット』(TV アニメ『ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん』オープニングテーマ)。冒頭から手拍子や掛け声で煽りながら、疾走感のあるサウンドとボーカルでステージを駆け抜けていく。「最後まで楽しんでいってください!」とChihoがさらに煽り、その高まった熱量のまま、H△Gのステージは幕を閉じた。

再び FM福岡「あにぺろ」よりパーソナリティを務める愛智望美アナウンサーが登場。H△GよりChihoとYuta、NEOPANDAより神野メイを呼び込みトークを広げていく。
愛智アナウンサーがH△Gのステージについて触れ、何よりも早くChihoが「皆さんがあたたかくて。またすぐ来たいです!」とコメントした。
その中で、『アイラブユーは青いままで feat. Chiho(H△G)』について触れると、Yutaは「本家も負けないように頑張ろうと思った」と笑いを誘いながら神野を牽制。Chihoは「H△Gとしては恋愛をモチーフとした楽曲が少ないので新しい一面を広げてくださった」とし、神野もこの楽曲の制作に至った経緯について触れながら「目の前でこの曲を歌うChihoさんがいて、聴いていただける人がいて、初めてこの楽曲が完成したと思った」とコメント。
2組のステージにこの日限りのコラボレーションなどを存分に語った。
続いて登場したのは藍井エイル。
モノトーンのシックな衣装に身を包んだ藍井は、冒頭からフルスロットルで1曲目『MONSTER』( TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』オープニングテーマ)をパフォーマンス。フロアはブルーのサイリウムと歓声で応えていく。
重低音が鳴り響く2曲目『DRUM』をパフォーマンスするとMCに突入、「お久しぶり!福岡~!」とフロアに挨拶。コミュニケーションを楽しみながら、「今日はステージ上に私だけなので、みんなの力を貸してほしい」と煽ると2曲続けてフロアの大合唱と共に披露。
続くMCでは4月にリリースしたダブルタイアップシングルに触れながら、収録曲でもある『絵空事』(TVアニメ『転生したらスライムだった件 第4期』オープニング主題歌)の“盛り上げ方”を丁寧かつコミカルにレクチャー。すぐさま楽曲に移行すると、フロアは早くも一体感を持ってレクチャー通りにレスポンス。藍井の歌声とフロアのパワーとのマリアージュが楽曲をさらに引き立てていった。
そのままノンストップで『IGNITE』(TVアニメ「ソードアート・オンラインⅡ」オープニングテーマ)を披露、「ありがとうございました!藍井エイルでした!したっけ!」と放った笑顔と、熱くもやさしい歌声の余韻を残してステージを後にした。

藍井の残したブルーの熱気はそのままに、会場をドレスとライトで紅く染め上げたのはZAQ。ジャジーなイントロが印象的な1曲目『ホシノナ』(『L 荒野のコトブキ飛行隊』遊技機オリジナル楽曲)を含む2曲を続けて披露。
2016年以来8年ぶりとなる福岡でのライブだというZAQは、「鹿児島県出身なので、九州に戻ってきた感じで嬉しい!」とコメント。テンション高めにMCを締め括るとASH DA HEROからDJ Dhalsimを呼び込み、新曲『ライアーヴェール』(TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』エンディングテーマ)に突入。華やかながら力強い歌声とDJ Dhalsimのクールなアドリブのコラージュが楽曲をさらにエッヂィに仕上げていく。勢いそのままに『OVERDRIVER』(TVアニメ『RAIL WARS!』エンディング主題歌)、DJ Dhalsimを送り出してからの『暗闇』とアッパーチューンを立て続けにパフォーマンス。
続くMCでは、この日福岡のあちこちであらゆるビッグイベントが開催されていることや、この数日前にZAQ自身がSNSに投稿した言葉にも触れながらフロアの笑いを誘っていく。パフォーマンスとのギャップがなんとも魅力的である。
「最後の曲!」とシャウトすると、メジャーデビュー楽曲でもある『Sparkling Daydream』(TVアニメ『中二病でも恋がしたい!』OP主題歌)をフロアに降りて交流をしながら披露、フロアの一体感がさらに増していく。湧き出ていく掛け声と突き上げられる赤のサイリウムに、ZAQは笑顔のパフォーマンスで応えていった。
ZAQによる「このあとはASH DA HERO!」という呼び声がこだまする。

少しの転換を挟み、本公演のラストを飾る“令和最強のロックバンド”ASH DA HEROが満を持して登場。
ステージに姿を現した瞬間から、フロアには大きな歓声と手拍子が巻き起こった。
ASHが「福岡全員まとめて踊り散らかして遊んで帰ろうぜ!」と叫び放つと、1曲目『YELLOW FEVER DANCE』がスタート。
圧倒的な熱量とグルーヴで、一気に会場をASH DA HEROの色へと染め上げていく。オーディエンスも負けじと飛び跳ねながらレスポンスを返し、初っ端からフロアは全力の熱狂状態に。続く『Harmonics』(『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』挿入歌)では、観客全員の手が一斉に上がり、サビでは自然発生的な大合唱が広がった。わずか数曲で会場の空気を掌握してしまう、この爆発的なライブ感こそASH DA HEROの真骨頂だ。
さらに、TVアニメ『杖と剣のウィストリア』Season2 オープニング主題歌『BELIEVERS』を披露。重厚感あふれるサウンドと感情を叩きつけるようなボーカルに呼応するように、フロアの熱量はさらに加速。掲げられた無数の拳とシンガロングが、会場全体をひとつにしていった。
MCでは、「今日、この場所を選んでくれてありがとう」「待っててくれた人、ただいま。」と、ASHがフロア一人ひとりに語りかける。多彩なジャンルのアーティストが集うイベントだからこそ、それぞれの楽しみ方を肯定するような言葉に、会場の空気はより自由で温かなものへと変わっていった。
ラストスパートでは、ASH自身も途中で上着を脱ぎ捨てるほどの凄まじい熱量の中、畳み掛けるように楽曲を投下。ROCK、PUNK、HIP HOPを横断するASH DA HEROならではのボーダレスなサウンドで、最後まで観客を飲み込んでいく。そしてステージを去る直前、マイクを通さずに放った「帰りながら“ASH DA HERO最高だった”って呟いてください!」の一言に、会場は大爆笑。
圧巻のライブパフォーマンスだけでなく、クールさと茶目っ気を行き来するASHの人間味までもが、オーディエンスを強く惹きつけたステージだった。

これにて本編が終了。
温まりすぎたステージにFM福岡「あにぺろ」パーソナリティの愛智望美アナウンサーが登場、「BEYOND SCENE 2026いかがでしたか!!」と聞くと大きな拍手と歓声が沸き上がった。
愛智アナウンサーが藍井、ZAQ、ASHを呼び込んでトークを繰り広げていく。
ライブの感想を各人に振っていくと、全員が口をそろえて「楽しかった」とコメント。しかしながら藍井は「楽しくなりすぎて舌を思いきり噛んだ」と暴露。サプライズで客席に降りたZAQは「怪我してないですか?」とフロアを気遣う一面も。ASHが「がっつりファンになって帰ってください!」と放つとZAQがすかさず「かっこよすぎる」と合いの手をいれていた。
TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』について、藍井が務めるオープニングテーマ、ZAQが務めるエンディングテーマの反響や、本編でのパフォーマンスについてもトーク。ASHは「あにぺろ」でのミニコーナー「まんきつラジオ」や、そこでASHが手掛ける“ジェネリック愛智さん”にも触れてトーク。番組から愛が届いて実現したという TVアニメ『杖と剣のウィストリア』Season2のオープニング主題歌への起用についても語った。
“音楽は世界の共通言語だ”とどこかの誰かが言っていたが、まったくもってその通りと感じる一夜だった。
ジャンルも性別もキャリアも、それ以外の垣根もすべて超えて作り上げられたステージ、愛智アナウンサーがオープニングで言っていた「出会いや応援のきっかけ」にまったくもって相応しいイベントであっただろう。
筆者は終演後、あるアーティストのSNSを見ていた。するとこの日初めて楽曲を聴いて好きになったというコメントを見つけた。あらゆるアーティストが一堂に会するイベントの醍醐味である。
音楽やライブを愛する誰しもにとって、“出会い”は自分事と筆者は考える。BEYOND SCENE 2026は残り2公演。ぜひどこかの会場であなたも“出会って”欲しい。
写真提供:井上翔
<ARTIST INFOMATION>
・NEOPANDA
・H△G
・藍井エイル
・ZAQ
・ASH DA HERO
<SETLIST>
・NEOPANDA(Vo. RionNakamae)
M1. キミイロシナプス
M2. 失恋界隈
M3. 幽少女
M4. 君の隣、ふたりぼっち
・H△G
M1. 瞬きもせずに
M2. アロー
M3. アイラブユーは青いままで / NEOPANDA
M4. こだまでしょうか
M5. 青春のシルエット
・藍井エイル
M1. MONSTER
M2. DRUM
M3. シリウス
M4. INNOCENCE
M5. 絵空事
M6. IGNITE
・ZAQ
M1. ホシノナ
M2. Dance In The Game
M3. ライアーヴェール
M4. OVERDRIVER
M5. 暗闇
M6. Sparkling Daydream
・ ASH DA HERO
M1. YELLOW FEVER DANCE
M2. Harmonics
M3. BELIEVERS
M4. オクターヴ
M5. Beast Mode
M6. Judgement
<LIVE INFOMATION>
BEYOND SCENE 2026 in Sapporo supported by FM NORTHWAVE
2026年5月9日(土) 北海道 Zepp Sapporo
OPEN 16:00 / START 17:00
<出演者>
ZAQ / ASH DA HERO / 明くる夜の羊
Opening ACT:ガラスの靴は落とさない・Resonance
BEYOND SCENE 2026 in Nagoya supported by ZIP-FM
2026年5月30日(土) 愛知県 Zepp Nagoya
OPEN 17:00 / START 18:00
<出演者>
H△G / 藍井エイル / ASH DA HERO
Opening ACT:秘めごと
チケット情報
全自由:5,500円(税込)
※ドリンク代別途必要
※整理番号順入場
【チケット受付】
■ 一般発売
発売日時:4月11日(土)10:00~
※先着順のため、予定枚数に達し次第終了となります。
・ローソンチケット:https://l-tike.com/beyondscene26/
・イープラス:https://eplus.jp/beyondscene26/
・チケットぴあ :https://w.pia.jp/t/beyondscene26/
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