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Interview

【初ロングインタビュー 】男性VTuberユニットReφilm 1stオリジナル曲「NEW LIFE」リリース記念座談会

2025年2月、バンダイナムコミュージックライブが運営するVTuberプロダクション・MEWLIVE UNIVERSEから、初の男性ユニット「Reφilm」(読み:レフィルム)がデビューした。メンバーは映画館「Reφilm」のオーナーであるルキ・ルクスと、アルバイトとして勤務する夏芽川アキと涙夜リノ。3人は、6月18日(水)に自身ら初のオリジナル曲「NEW LIFE」をリリースした。デビューから4か月が経ち、まだまだフレッシュながら活動に慣れてきた彼らの、初のロングインタビューをお届けする。

Interview & Text by ヒガキユウカ

メンバーの好きなものと、その原点

――早速ですが、読者の皆さんに向けて自己紹介をお願いします。活動スタイルや、おすすめのアーカイブ・動画などもぜひ教えてください。

ルキ・ルクス 映画館Reφilmのオーナー、「VTuber界のお叫び三つ編み」ことルキ・ルクスと申します。
歌枠やゲーム配信を中心に活動していて、好きなことは映画、歌、筋トレ。毎週月曜日に歌ってみたのショートを投稿していますが、先日初めてのフル尺歌ってみたとなる「BLUE LIGHT」のカバー動画を投稿したので、そちらもぜひ聴いてみてほしいです。

夏芽川アキ Reφilmのアルティメットポップコーンマスター兼未来の超大物ラジオDJ、夏芽川アキです!
毎晩21時半ごろから、雑談配信やゲーム配信をしています。好きなものは声優さん、ゲーム、メロン……とたくさんありますが、逆にホラーが苦手です。そんな僕が一度だけホラーゲームに挑戦したことがあって、Chilla's Artさんの『夜間警備』をプレイしたんですが、頑張ったのでぜひ見ていただきたいです。

涙夜リノ Reφilmの末っ子、涙夜リノです。
普段はゲーム実況を中心に活動していて、特にホラーゲームが大好きです。肩に乗っているのは、白蛇のリリーちゃん。僕が配信中に失言をすると、キュッと首を絞めてきます。
 
ルキ コンプラ担当だよね(笑)。
 
リノ 厳しく見張ってくれてます(笑)。ホラー系の配信内容としては、自分でプレイする配信はもちろんホラー初心者の方に向けた解説や、SCP財団の紹介なども行っています。

――ありがとうございます。映画好きのルキさんは、これまでに2700本もの作品を観てきたとのこと。映画にハマったきっかけは何でしたか?

ルキ きっかけは、ジョン・トラボルタさん主演の『フェノミナン』という作品でした。内容についてはぜひ実際に観てほしいんですが、それまで当たり前だった世界が実はこんなに美しかったんだと気づかされて、初めて映画で大泣きしたんですよね。
 
アキ へえ~初めて知ったその映画! 怖くないなら見ようかな(笑)。
 
ルキ 全く怖くないよ。僕はその映画を見て、「映画というものはたった2時間でこんなにも人の人生観を変えてしまえるんだ」と衝撃を受けたんです。そこからハマって、多いときでは1日3本くらい、複数の映画館を回って観ていました。

――アキさんが声優にハマったきっかけはいかがですか?

アキ もともとアニメは人並みに見ていたんですが、声優さんにがっつりハマったきっかけは、『スレイヤーズ』で緑川光さんが演じていたゼルガディス=グレイワーズというキャラクターですね。当時、僕は自分の声が大きいのがコンプレックスだったんですが、ゼルガディスに出会って、「声が良ければ、大きくても魅力的に聞こえるんじゃないか?」と思ったんです。
そこから緑川光さんの声を聞きまくって、「俺も良い声になれたらいいなあ」という憧れから、いろんな男性声優さんを好きになっていきました。
 
リノ 憧れているのは知ってたけど、最初のきっかけも緑川さんだったんだ。
 
アキ そうそう! 緑川さんを追いかける過程で、最新のアニメだけじゃなく過去のアニメも見るようになっていろんな作品に出会えたから、もう感謝しかありません。
そこから声優ラジオにハマりましたし、派生して芸人さんのラジオも聴いていました。

――リノさんは動画制作・デザイン・3Dモデリングのスキルがあるマルチクリエイターとのこと。ものづくりを始めたきっかけを教えてください。
 
リノ 最初はインターネットで公開されていた、有志の方のショート映画を観ていたんですよ。あるとき、頼まれて映像をつくる機会があったんですが、自分で尺や演出を考えてみたらすごく楽しくて。
そこからどんどんこだわりが生まれて、いろんな編集方法を調べて、そうしているうちに人に頼まれる機会も増えていって……という流れですね。
 
ルキ リノちのクリエイティブには、期待してるよ。
 
――いつかリノさんが、Reφilmの歌ってみたやオリジナル曲のMVを作る可能性もありそうですね。
 
リノ やってみたい気持ちはありますね。
実はこの前歌枠をやったとき、音楽に合わせて歌詞のアニメーションを表示させて、リアルタイムのリリックビデオのようなことを試してみたんです。思った以上にうまくいったので、この経験も何かに活かせたらいいなと思っています。

「キュートで真面目」「頼りがいがある」「安心感のあるお兄ちゃんたち」――互いの第一印象について

――続いて、お互いの第一印象を教えてください。

ルキ アキくんは、見ての通りです。

アキ どういうこと!? 言語化してよ!

ルキ あとはリノちですが、彼も一人称で使っている「リノち」って、僕が言い始めたんですよ。そういう呼び名が自然に出てしまうぐらいのキュートさと、真面目さを併せ持っていて、ほっとけない印象でしたね。。 

――ありがとうございます。ぜひアキさんについての印象も、ルキさんの言葉でいただけるとありがたいんですが……(笑)。

ルキ 失礼しました(笑)。僕とリノちがクリエイター寄りの活動スタイルをしている一方、アキくんはVTuberにとって大事な資本になるトーク力や企画力に長けていて、そこについては僕らより一段階上にいるなと感じていました。一生懸命しぼり出したんですけど、こんな感じでいいですか?

アキ 最後カットしてくださいね!?
僕から見た印象は、オーナーは最初の時点で歌がうまいなって思ってました。それとしっかりしてる、頼りがいがある、というイメージは今も変わらず持っています。リノちは、自分にはない真面目さがありました。実際活動する中で、そこに助けられる場面も多いです。

リノ ルキ兄に対しては、年長者ということもあって、「頼りがいのある兄貴」という印象がありましたね。ただ時が経つにつれて、だんだん「もしかして、この人うわべだけ取り繕ってない?」と思い始めて……。

ルキ そんなことないよ!

リノ ところ構わずアキくんと僕を振り回すことがあるんですよ。特に被害に遭ってるのはアキくんだと思うんですけど。

アキ 無茶ぶり反対!

リノ そう、無茶ぶりとかを結構するようになって。頼れる兄貴分なのは変わらないんですけど、お茶目な子どもっぽい所もあるお兄ちゃんだな、と今は思っています。
一方のアキくんは、先ほどルキ兄も話していた通りトーク力に秀でていて、僕たちと話すときも話の組み立てがうまいですし、話していてすごく楽しいんですよ。2人とも、何か困りごとがあっても「ああ、大丈夫大丈夫!」と笑って言ってくれるような、安心感のあるお兄ちゃんたちです。
 
――デビューから4か月が経ちましたが、みなさんの活動の中で特に印象深かった思い出は何ですか?

アキ いろいろありますが、やっぱり個人的にはタイのイベント「Anime Event Thailand 4」に出演したことですかね。アニメやVTuberといった文化に特化したイベントだったんですけど。

ルキ あ、僕もそれ言おうと思ってた。

リノ 僕もタイだなあ。

――満場一致なんですね。現地のみなさんとはどんなふうに交流しましたか?

ルキ カメラを通して僕たちも現地の様子が見えていたんですけど、想像していた以上にたくさんのお客さんが見守ってくれていて、すごく温かいイベントでした。基本的には通訳の方を介して話しかけていたんですが、それぞれが勉強してきたタイ語も披露したら、喜んでくれて。

アキ 機材トラブルがあって自分はほとんど喋れなかったんですよ 。それがすごく悔しいので、いつかまたリベンジしたいです!

三者三様のレコーディングで収録された初オリジナル曲「NEW LIFE」

――それでは、先日リリースされた楽曲「NEW LIFE」についてもうかがっていきたいと思います。
MEG.MEさん・GRPさんが手掛け、みなさんにとっては初のオリジナル曲となりましたが、改めて好きなポイントを教えていただけますか?
ルキさんはサウンド、アキさんは歌詞、リノさんはジャケ写やMVについてお願いします。

ルキ ヒップホップの流れを汲みつつ、レトロなアレンジが多用されていて、非常に世界観や雰囲気を感じる楽曲だと思います。CDやサブスクで聴くというよりは、昔のボウリング場だとか、あるいは海外のバーなどではお金を入れて曲を流す文化があったと思うんですけど、そういう場所で聴いているような空気感がありますよね。GRPさんの編曲で808(※)が組み込まれていると知って、すごく納得しました。
※1980年代にローランド社が製造したリズムマシン「TR-808」

アキ 韻を踏んだり、ダブルミーニングになっていたりと言葉遊びのような仕掛けがたくさんありつつ、一つひとつがしっかり意味を持っていてすごいなあと思います。僕はラップ詞を歌うのが初めてで、練習していったつもりだったんですけど、最初は全然歌えなかったんですよ。でもディレクションで緊張をほぐしていただいて、最終的には練習よりも良いテイクが出せたかなと思います。言葉が音にバチっとハマったときは気持ちよかったですね。

リノ ジャケ写に関しては、実は僕らがデビューしたときのコラボ配信で一部分だけ見せていて、今回ようやく正式なお披露目ができました。映画館「Reφilm」の外観も初めて明らかになりましたし、僕たち自身も「こんなにイケメンだったっけ?」と思うぐらい素敵に撮ってくださって、本当にありがたいです。
そのジャケ写がMVにも活用されているんですが、画像という動きがないものを、映像として動きがあるように見せるのってすごく難しいんです。そんな中でこのMVは、曲のテイストにマッチしつつ、映画館を意識してくださったであろうフィルムカメラのエフェクトなども散りばめられていて、世界観や空気感の作り方が本当に鮮やかなんですよね。見るたびに「自分には絶対真似できないな」という気持ちと、「いやいや、僕も絶対真似してやるぞ」という気持ちがせめぎ合ってます。

――レコーディング時のエピソードも教えてください。大変だったところや、特に工夫したポイントなどありますか?

ルキ 言葉で説明するのが難しいんですけど、音程が決まってない「Ah」みたいなフェイクが随所にあるんですよ。ボーカルディレクターさんと、「最初は『Ah↓』で次は『Ah↑』にしようか」というふうに、ニュアンスを相談しながら進めていきました。そのぶん時間はかかりましたが、一緒に作り上げていく過程がとても楽しかったですね。
レコーディングの順番は僕が最初だったので、そこで曲の基盤を作れた感じがします。逆に僕がやっていないことをアキくんやリノちが担当してくれていて、それぞれの良い所を組み合わせた楽曲に仕上がっていると思います。 

アキ トップバッターがハードル上げてくるから、当日に難易度が上がりました……。

リノ 僕が2番目だったんですけど、最初に「色気を出してください」と言われたのを覚えています。ルキ兄は大人の余裕を感じる深い歌声で、アキくんは柑橘類みたいなさわやかな歌声をしているからか、僕は甘さを含むような色気担当になりましたね。
難しかったのは、ラスサビの後ろの方で聞こえる高音のフェイクです。というのも僕、多分この中で一番高音域が出ないんですよ。それでディレクターさんに高音の出し方を教えてもらって、その場で試してみたら本当に出たんです。この経験が自分にとって、歌における初めての成功例みたいなものでした。

アキ もう一生懸命歌っていたのであんまり記憶がないんですけど、僕のときはめっちゃ褒めてくれるディレクションでしたね。「とにかく褒めてアゲよう」みたいな勢いが伝わってきました。実際僕はテンションがダイレクトに影響しちゃうタイプで、緊張したりうまくいかなかったりして気持ちが「しゅん」となったら、歌声も「しゅん」としちゃうんですよ。だからすごくありがたかったですし、やりやすかったです。とにかくパッションで歌いまくるようなレコーディングになりました。

3人がVTuberとして掲げる夢

――最後に、みなさんそれぞれの夢や目標を教えてください。

ルキ 甘い歌を歌う男性VTuberはいっぱいいらっしゃると思うんですけど、僕は叫んだりするのが得意なので、ロックVシンガーがほしいときに一番に声がかかるような存在になりたいですね。あとは、どこかの媒体で映画コラムを担当したいです。

アキ 自分はやっぱり、ラジオ番組を持つことです。自分がたくさん語るラジオもしたいし、ゲストに来てくださった方々といろんな話をするラジオもしたいです。ゲストの方々の普段は見えない魅力を引き出せる、そんなラジオDJになれたらなと思っています。

リノ 一端のマルチクリエイターとして、自分自身で作品を作りたいなと思います。僕がずっと持ち続けている目標は、「自分の手で何かを作って、それをみんなに届けて喜んでもらうこと」。もちろんMVでも良いですし、まずは何か作品を作り上げることからかなと思っています。

■Reφilm 1stオリジナル曲「NEW LIFE」配信中!

https://lnk.to/LZC-3144
歌:Reφilm
作詞・共作曲:MEG.ME
共作曲・編曲:GRP
 
イラスト:はなだ
タイトルロゴ・ジャケットデザイン:ミナトデザイン
ミュージックビデオ:木葉はづく

■オンライン1on1トークイベント情報

【イベントタイトル】
Reφilm 1stSG『NEW LIFE』発売記念オンライン1on1トーク
~レフィルム初夏のご挨拶会~
 
【日時】
2025年7月13日(日)
13:00~ 涙夜リノ (受付:12:50~13:35)
14:30~ ルキ・ルクス (受付:14:20~15:05)
16:00~ 夏芽川アキ (受付:15:50~16:35)
 
【参加方法】
対象者:「リミスタ」にて対象商品『NEW LIFE【miim edition】』をご購入の方
トーク時間:1枠につき1分
購入制限:1メンバーにつき5枠まで
 
【詳細/購入URL】
https://limista.jp/projects/6160

■「Reφilm」について

ここではない、とある世界に存在する映画館「Reφilm(レフィルム)」。
閑古鳥の鳴く映画館を宣伝するため、「ルキ・ルクス」「夏芽川アキ」「涙夜リノ」の3名が、MEWLIVE UNIVERSEからVTuberユニットとして2025年2月にデビュー!
・YouTube:https://www.youtube.com/@Refilm_ch 
・X:https://x.com/Refilm_Official 
 
▼メンバー紹介(LR
・夏芽川アキ(なつめがわ あき)
Reφilmのアルバイト 兼 駆け出しラジオDJ。
夢は自分のラジオ番組を持つこと。館内ではフード販売のバイト。
YouTube:https://www.youtube.com/@NatsumegawaAki
X:https://x.com/Natsumegawa_Aki
 
・ルキ・ルクス
映画館Reφilmのオーナー。
映画好きが高じてミニシアターを道楽で経営中。年齢不詳・種族不明。
YouTube:https://www.youtube.com/@Re_LukiLux
X:https://x.com/Re_Luki_Lux
 
・涙夜リノ(なだや りの)
Reφilmのアルバイト 兼 マルチクリエイター。
映画館内ポスターなどを請け負う。納品日に泣かされている。
YouTube:https://www.youtube.com/@NadayaRino
X:https://x.com/Nadaya_Rino

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